成績不振の子に対する接し方

私には姉がいます。

姉は上から男の子2人、女の子1人、3人の子どもがいて、

最近、中一長男の成績が不振で悩んでいると話していました。

小学生まではそれなりに学校の勉強もできていたらしいのですが、

・中学の定期テストの点が思うように取れない

・平気で平均点以下の点数を取ってくる

そうで、姉は、子ども達に公立高校に進んでほしいという気持ちがあるのですが、

このままでは公立高校に進めないのではないか!? と危機感が出てきたと。

先日、担任の先生との保護者面談で、進学の話になった時に、

「親としては家から近い公立高校に進んでほしい気持ちがある」と伝えて、具体的な高校名を挙げたところ、

「今のままでは難しいかもしれません」と言われて、姉はショックを受けたそうです。

 

私がまず驚いたのは、中一の時から、進学の話が出るんだ! ということ。

それから、何となく自分が学生の時から感じてはいましたが、学校の先生は辛口で子どもの進学について意見を述べる傾向があるのかな、と感じました。

 

成績不振の原因を考える

甥は、野球クラブに所属し、野球に打ち込んでいます。

そのため、テスト前の土日に全くテスト勉強ができないことがこれまでにあったそう。

定期テスト前は、範囲が発表された後、1週間前からしかテスト勉強を開始しないそうです。

テストの解答を見てみると、英語だったら、基本的な英単語を書きとる問題のスペルさえ書けておらず、

少し難しめの問題は全く歯が立たないのだそう。

勉強方法も、量も、基礎的なことも、すべてが不安定なのではないか、と姉は思っているようでした。

 

本人と話し合う

姉は、息子に対して、

今後、できるなら公立高校に進んでほしいこと、それにはもう少し成績を上げる必要があることを話したそうです。

勉強方法や、量を改善すれば、もう少し成績を上げられるのではないか。

でも、甥は既に勉強に対して苦手意識があり、

「自分は勉強に向いてない」「勉強キライ、やりたくない」と思い込んでおり、

「もう少し早くから定期テスト勉強を始めたら?」

「ワークコピー取ったりとか、私ができることならやろうか?」という私の姉からの提案にも、

「テスト勉強は範囲が発表されてからしかできない」

「そんなことしなくていい」とすべて拒否。

しまいには泣き出してしまって、らちが明かなくなってしまったそうです・・・。

 

見守ることも必要

さかのぼること二十年以上前・・・。

私が高校生だった頃、私は「シンガーソングライターになりたい!」という夢を密かに胸に抱いていました。

「ボーカルスクールに通ってみたい」と思い切って親に打ち明けたのですが、(未成年だったので、スクールに入るには親の許可が要りました)

バカにされ笑われてしまい、それがあの頃の私はすごく傷ついてしまい・・・。

大学生になって、成人してから、親には内緒でボーカルスクールに通い始め、スクールでは音楽仲間が出来たり、実践主義のスクールだったので、レッスンの中でライブやレコーディングを体験することも出来て、充実したスクール生活を送ることができました♪

結局、普通に就職して、夢を叶えられることはなかったですが、

「自分は目標に向かって行動できるんだ!」という自信もついたし、

今でも弾き語りや音楽が生活の傍らにあることは、あの頃行動できたからだな、と思います。

 

思春期の頃は、今、目の前にあることが全てで、だからこそ青春って輝くものだと思います。

目の前のことが大事なので、勉強に気持ちが向かないこともあるだろうし、勉強から逃げたくなることだってあるだろう。

親からしたら、「何を甘いことを言ってる」「そんなことでは今後食ってけない」と頼りなく思ってしまうかもしれませんが、子どもは子どもでいろんなことを思い悩んだり、考えたりしているもの。

それを親が否定するのではなくて、見守ることも必要かもしれません。

私は、高校受験は一生懸命頑張って、志望する進学校に進んで、勉強に打ち込む子が周りに多かったですが、

高校に入学してすぐに勉強から気持ちが離れてしまいました。

今思えば、もう少し高校の時に勉強しておけば良かった、と若干後悔もあります・・・。

そういう自分の苦い経験も、子どもに話せば、何か変化があるかもしれません。

 

結局親は、子どもに対して声かけをして見守ることくらいしかできないですが、

それで十分なのかもしれません。

たとえ勉強が多少苦手でも別に何てことないし、それが原因で痛い目にあったとしても、それが実は今後の人生には必要なことかもしれないですしね。

 

ちょっとしたきっかけがあれば

かと言って、もう勉強はあきらめる! となるのは中一の段階では早いと思います。

いくらでも挽回は可能です。

ちょっと発破をかけて、次の定期テストで成績を上げれば、

「勉強ってやればできるんだ!」と自信を取り戻すきっかけになるかもしれません。

勉強って、(特に定期テストなどは)やっぱりやれば成果が出るものだし、成績が良ければ嬉しいもの。

ちょっと説得して、「次回の定期テストを頑張ってみよう!」と声かけして、少しずつでも改善すれば、苦手意識にも変化が出てくるかもしれません。

 

今後、甥にどんな未来が待ってるかわかりませんが、姉にとっても、私にとっても、かわいい大切な子。

信じて見守って、良い人生を歩んで行ってほしいなと思っています。